ワークライフバランスは、仕事と生活の調和をとるために、さまざまな人達が働きやすくするための施策です。しかし、導入や推進をしていくにはたくさんの問題もあるのです。この考え方が注目され始めた理由は、長時間に及ぶ労働や雇用形態の変化、高齢化や少子化に伴い労働人口が減ったことや、介護と子育てなどの両立が難しいことがあります。ワークライフバランスを導入すると、業務時間が短くなることで生産性が下がったり、得られる給与が少なくなるということも考えられます。
女性の場合は、出産や子育てのため長期休暇をとることになったり、仕事自体を辞めなければいけない事があります。子育てが落ち着いて仕事に復帰するのは難しいことが多く、出産後すぐに仕事に戻っても子育てが忙しいため短時間しか働けないという事態になります。男性が育児休暇をとる場合も、他の社員に不公平感が生まれがちです。ワークライフバランスという働き方改革は、そういった時に重要になってきます。この施策を導入している企業であれば、仕事と子育てを両立をしたい時でも、限られた時間で効率の良い働き方を実現することが可能となります。子供の体調不良などで急に仕事に行けない場合でも、企業側はそれを許容できる体制を整備しておく必要があるのです。
現時点で、この施策はまだ企業に十分浸透しているとはいえません。今の働き方で上手く両立できない場合は、働き方を変えてみたり人事担当者に直接交渉をする、転職して制度が整った職場に変える、またフリーランスや起業などの選択肢もあります。自分が何に重点を置くのか、どんな働き方が理想なのかをよく考えて自分に合う方法を探してみてください。